2019年03月03日

オーストラリアの旅行者向け税還付制度(TRS)

オーストラリアには、旅行者がオーストラリアで300ドル以上を1店舗で使った場合、その品物にかかっているGST (商品サービス税)とワインの場合はWET(ワイン平衡税)の払い戻しができるTRS (Tourist Refund Scheme)と呼ばれる制度があります。GSTは小売価格の10%、WETは卸売価格に対して29%(小売価格ベースでは14%位に相当)なので、ワインには計24%、税込価格の約1/4相当の税金がかかっており、これが戻ってくるのは結構大きいです。対象や必要書類などはあちこち情報転がっているので、ちょっと変則的だった私たちの場合(シドニーからケアンズ経由で出国)の経験談をまとめました。なお、記事の内容は2019年1月時点のものです。

手続き
買ったお店でTax Invoiceを貰ったら、空港に行く前にホテルなどからTRSのサイトにアクセスし、申請手続きをしてQRコードを取得しスマホに保存しておくと空港での手続きが楽です。手続きは出国する空港で行います。私たちは帰国便が出るケアンズにて実施。ケアンズでは出国手続き、保安検査を終了し、出発ゲート付近にあるTRSオフィスでパスポート、搭乗券、Tax Invoiceを提示し、事前にTRSサイトで取得したQRコードを係員の指示に従ってスキャンすればOK。
税金還付は60日くらいかかるとガイダンスされていますが、クレジットカードであればほぼ数日。私は1月4日に申告し、7日付でクレジットカードにGLOBAL REFUND / AUSTRALIAとしてマイナスクレジットで返金されました。申告対象はすべてワインで総額はGST込みでA$345.10。これに含まれていたGSTがA$31.37、WETがA$50.04の合計A$81.41が還付されました。一つの店舗で300ドル以上買わなければならないという要件はあるものの、特にワインはGSTだけではなくWETも還付されることを考えるとTRSを使うメリットは大きいと思います。シドニーではCircular Quayのマリオットの近く、Pitt StreetにAustralian Wine Centreというワイン専門店があり、ここで買うと飛行機の受託荷物として預けられる緩衝材入りの箱もつけてくれます。
TRS明細
TRS手続き時には対象品の確認が必要というが、ケアンズでは...
TRSは手続きの時に係員に現物を確認して貰う必要があります。ところが、ローカルルールがあり、ケアンズ空港からの出国の場合、購入額がA$2,000未満なら現物を見せる必要はありません。ただ、この情報、ケアンズ空港1階のTRSオフィスの扉に掲示されているのみで、TRSのウェブサイトにも全くみあたらず、Google先生の教えで見つけたのはJTBオーストラリアのサイト。ここの情報によると、ケアンズではA$2,000未満は提示不要、ゴールドコーストではA$1,000未満で酒類以外なら提示不要とのこと。
おそらくローカルルールのためかシドニー等では周知されてないようで、シドニーからケアンズ経由で帰国という私たちは、律儀にワインだけをケアンズでピックアップし、国際線チェックイン前にTRS手続きしようとしたときに、TRS窓口に貼られている掲示でそれを知らされた次第。短い乗り継ぎが一層慌ただしいものになってしまいました。

JTBの皆さんへお願い
「TRSサイトで空港行く前にQRコードを取得しておこう」という旨の記載とQRコードが取得できるTRSサイトのリンクも入れておいてください。というのは、ケアンズの窓口やってる係一人なのと、申請していた人たち、誰一人としてQRコードとってなくて、一人だけの係が手入力してるから、一人1分以上かかっていたので。事前申請してQRコードとっておこうよ。15秒で手続き終わるから。

ちなみに日本帰国時の酒類持ち込みの免税枠はワインなら一人あたり3本。今回11本持ち込んだので超過した分はきちんと申告して税金(1本あたり100円程度)払っています。
posted by K's at 14:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行・地域
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