2006年01月22日

ザ・コーポレーション

ブロガー割引でみれば1,000円だったのね、やっときゃよかった..。

企業を人と見なして、WHOの定める精神分析方法に基づいて、企業の活動を検証すると、その結果はサイコパス(人格障害)。

ま、不祥事だけを取り上げればそうなるし、一昔前の左翼映画、とくくっちゃえるかもしれない。しかしながら、最近のマスコミをやたらにぎわしている「企業価値」とはいったい何なのかを考える新たな視点を与えてくれるとは思う。何でもそうだが、物事を成り立たせるには適度なバランスが必要であり、また、それに関わる人間が「良心」を持って取り組んでいるか否かである。ただ、その「良心」がこと企業活動という形になると適度なバランスをぶっ壊して結果「サイコパス」になってしまうのが多くの企業の現実ではなかろうか...。

原作本はこちら

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2005年07月01日

樹の海

いろいろあるけど、とりあえず生きていこうや。
http://www.bitters.co.jp/kinoumi/

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2005年06月02日

映画2本(コンスタンティン・オペラ座の怪人)

2本とも見たのは1か月くらい前のことだが、本ばかり読んで書く暇無かった(笑)。
コンスタンティン
見終わっての印象は良い意味で裏切られた。キアヌが世界を救うキャラ的な役割になるのはマトリックスと同じような感じなのだが、世界の作り方、演出等は結構引き込まれる。
 天国と地獄というのは現実世界における勝者と敗者の世界であり、敗者になったら基本的にはその世界から抜け出せず、運の良い奴がせいぜい中間層(この映画で言う人間界)に出てこれるものの、勝者になることはできない、という今のアメリカ社会のメタファーじゃないのか、というのは読み過ぎか。ちなみに終わり方は「続編ではこいつがこうしてああして」と、続編のストーリーが想像できる。

オペラ座の怪人
見終わってから「うーん、4月のNY行き前に見て、NYで舞台を見れば良かった」と後悔。友人で4回も見に行った強者もいるが、一度見て嵌ると何度も見たくなるのかもしれない。「日本語の外へ」を再読した直後にスーザン・ケイによる「ファントム」を購入して一気読みしてしまった。そのせいで頭が読書疲れ状態だが(笑)。映画または舞台を見る前に一度読んでおくのも良いのではと思う。

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2005年03月27日

The Aviator

映画制作、パイロット、航空宇宙産業、医療事業と、夢を一途に追い求めた企業家ハワード・ヒューズの物語。
映画に登場しているのはその人生の中の一部の一側面。自ら操縦する飛行機で生じるアクシデント、セレブとの恋愛、潔癖性で時として気が狂ったような言動を繰り返すハワード・ヒューズという、映画的に描きやすい素材が中心となっていて、企業家ヒューズ、あるいはヒューズを支えたスタッフ、特に財務面でヒューズの右腕となっていたノアにももう少し焦点を当てるのも良かったのではないか、とも思った。

彼が創業したHughes Aircraftはすでに存在せず、U.S.Centunial Flight Commisionの資料によると、RaytheonやBoeingの一部門となっているとのこと。
After Hughes' death, Hughes Aircraft remained a separate company until 1985, when General Motors bought it from the Medical Institute and merged it with DELCO Electronics, renaming it Hughes Electronics. Hughes Aircraft existed within Hughes Electronics. In August 1992, the aerospace company General Dynamics sold its Missile Systems business to Hughes Aircraft. In the fall of 1997, the Hughes Electronics defense operations merged with Raytheon, another aerospace company. Hughes Space and Communications continued building satellites until it was purchased by Boeing in 2000 and became Boeing Satellite Systems.

TWAこと、Trans World Airlinesは紆余曲折を経て、2001年12月にアメリカン航空にその資産等を売却し、歴史の中だけの存在となった。詳細はこれもまたU.S. Centunial Flight Commissionの資料から。
彼が作った世界最大の飛行艇「ハーキュリーズ」はオレゴン州にある「Evergreen Aviation Museum」に保管・展示されている。
原作本は来月のアメリカ行きの道中か、あるいはロサンゼルスを見下ろすGetty Centerで彼が飛んだ空を見ながら読んでみることとするか。

余談
公開初日だからなのか、入場者にデカプリオの生写真(っていうのかな?)が配られたり、上映前にデカプリオから日本の観客向けの挨拶映像が挿入されたりと、これも結局デカプリオ頼りか。
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2005年03月12日

ローレライ

福井晴敏原作「終戦のローレライ」の映画化。
単行本で400ページ超×2巻ということで、このボリュームを2時間ちょっとの映画に納めるのは無理があるんじゃないか、と思ってはいたが、残念ながらその予想は当たってしまった。原作を読んだのが2年以上前で今手元にないので詳細な記憶はないけど、各登場人物の人間像が割とよく描かれていたんじゃないかと記憶している。残念ながら映画ではそうした部分に不足感があったのは否めないし、ローレライの生まれや艦内での反乱等のバックグラウンドの説明が不足しているせいか、原作を読んでない人が見ると唐突な感があったのではないかと思う。
映像や演出面は割と良くできていたんじゃないかと思うが、CG部分、B29のシーンはリアル感があったものの、伊507のシーンは少々リアリティが欠けている感があり、ちょっと残念。

オフィシャルサイト http://507.jp

ローレライに続いては「亡国のイージス」「戦国自衛隊1549」と福井氏も忙しい今年ですなぁ
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2005年02月06日

「オーシャンズ12」と「クリスタル・ボイジャー」

映画のチョイスに節操ないが最近見た2本
オーシャンズ12
「11」に比べるとどうもスッキリした終わり方とは思えず、消化不良感あり。欧州を舞台に移してきらびやかな面は増えたって言うのはあるかもしれないけど、どしちゃったの、という感じ。「次回作もあるぞ」って言うのがなんかひしひしと伝わってきたのは気のせいか。12人になって、安易に次のシリーズ展開がされて...てな感じです。

クリスタル・ボイジャー」(上映終了)
サイケ云々、という宣伝文句とかそういうのを気にせず、波が奏でる映像を体験したいなら見に行って良い映画だと思う。理想の波を追い求めるカメラマン兼監督が自ら波に乗って肩に担いだカメラでチューブの中から撮った映像が圧巻。そのシーンがラストに20分以上、ピンクフロイドのEchoesをバックに続くので注目されていたようですが、他の部分も割と良いできだったかなと思いました。何で今頃まで公開されなかったのだろうか。
サーフィンといえば浜から、という印象があるけど、良い波を求めるサーファーたちはボートで沖合に出かけてそこで良い波を見つけるなんてこともやるんですね。

posted by K's at 16:46| Comment(1) | TrackBack(0) | 映画・テレビ

2004年12月05日

映画2本

堅い話を続けて書いたので、軟らかく最近見た映画の話。
オランダの光」英語のページはこちら
フェルメールなどに代表される独特の絵画を生み出した「オランダの光」は湖の干拓により失われている、という美術家ヨーゼフ・ボイスの仮説を現在の美術家、批評家、美術史研究家、気象学者への取材や実験、欧州各国を渡り歩くトラックドライバーからのコメント、定点観測等により検証していくドキュメンタリー。
結局結論はでないのだが(と私は感じたが)、他の土地に行ったときに感じる「光の違い」をロジカルに理解できたことと、オランダと似たような環境(水面が多い、平坦、空気中の水蒸気が多い)でも同様の光が成り立つのではないか、と。それから考えると、ちょっと水面が多いけど、オランダのように平坦で空気中の水蒸気が多い沖縄で色の鮮やかさを感じるのは、オランダの光ならぬ「沖縄の光」が存在しているのかも。
普通の映画館じゃなくて、東京都写真美術館で上映、っていうのが不思議でした。

オールド・ボーイ」(Mac版ネットスケープではFlashの動作が少々不安定でした。)
以前別の映画(華氏911か、モーターサイクル・ダイアリーズかな)を見たときに予告編を見て、興味がわいたのでいってみた。原作が日本人だってことも直前に知ったので、前提知識ほとんどなし。
解放されてから監禁した人間を捜し、その理由を探していくところの展開は変に複雑な伏線を張ることもなく、ストーリーの進むテンポも良かったです。一つだけ違和感があったのは監禁場所の門番みたいなことをやっている人間にハンマーで殴りかかる際に画面に出る点線で、正直「そんな演出せんともええやん」と。
韓国映画だからとか韓流だからとかそういう先入観なしにみると良いかと。

最近シネコンがたくさんできたおかげで、映画を見る機会が増えたのはありがたいのだけど「いってみようか」と思ったときにはその映画が終わっていることも。というわけで、興味を持った映画には気がついたときに忘れず見に行くようになったので、映画を見る機会が自然と増えているのかな。
posted by K's at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・テレビ

2004年11月03日

モーターサイクル・ダイアリーズ

9月末に見た「Deep Blue」以来、久々の映画は若きチェ・ゲバラの姿を描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」。
今から10数年前、私の学生時代最後の旅行は南米周遊でした。偶然にも映画と似たようなルートをたどり、映画を見ながら当時訪れた懐かしい地名や景色が現れ、彼が今から半世紀前に友人グラナードとともに旅をしながら、その地に生きる人たちと接するなかで、何かを変えなければならない、とまじめに考えていく過程に旅をしていた頃の自分の姿を重ね合わせながら見ました。
 ただ、2時間ちょっとという映画の枠のなかでエルネスト(チェ・ゲバラ)やグラナードの考え方の変化を微妙に表現するのは難しく、原作は読んでませんが、原作ならこうした考え方の変化がもう少しわかりやすくなっているのかな、とも思いました。

帰宅して思わず当時使ったガイドブック「South American Handbook」(リンク先は2005年版)を取り出して、彼らの行程をたどってみるとともに、自分が訪れたとき、かの地で出会った人たちやそこで会話したことを思い出し、また考えにふけり夜は更けました。
posted by K's at 22:46| Comment(1) | TrackBack(1) | 映画・テレビ

2004年09月23日

Deep Blue

Deep BlueといってもIBMが作ったチェスの世界チャンピオンコンピュータとか、数年前に公開された、鮫が凶暴化する映画(原題はDeep Blue Sea)でもなく、BBCが作ったドキュメンタリー映画。普段海の中で見てるからわざわざ見に行くこともないか、と思っていたのですが、友人から評判を聞いて考え直し時間を作ってバージンシネマズ六本木で鑑賞。
 巨大なトルネード状態になっているアジ(鰯?)の群れとそれにつっこむキハダマグロ、メカジキ、イルカに挙げ句の果ては鯨。へたすりゃカメラマンが尾鰭に叩かれそうな距離で撮影されたシーンは迫力満点。海に潜っていてもあそこまではできない。私的に驚いたのは海中を飛ぶかのごとく泳ぐアホウドリ。彼らも先祖をたどれば水中生物か..。シャチがアシカの子供をもてあそんだり、鯨の親子を襲撃するシーンは見た人の賛否両論あるみたいですがある意味あれが現場。海の中でほ乳類に会うのはあまりうれしいとは思わないのだけど(やっぱり鮫とかマンタといった、魚類がいい)、機会があるならシャチが泳ぐところは見てみたいなと思った。
 ただ、鮫やマンタといったダイバーが好きそうな?大物の登場場面は意外に少ないです。あと、最後の終わり方がちょいと捕鯨賛成の人間には嫌みっぽく聞こえます。また、深海の海嶺や海溝の俯瞰のシーンはあれは間違えなくCGだろう、と思ったけど、実際はどうなのだろうか。あの深さであのような光景を収録するには、相当の光が必要だから実写では無理だと思うのだが。
 見るなら是非とも大画面の映画館で、視界にスクリーンしか入らないような席で見ることをおすすめします。
 日本語公式サイトはこちら英語のサイトではスクリーンセイバー等もダウンロード可能です。また、PADIのCカードを持っていくと多少安くなります。日本でも沖縄・八重干瀬の珊瑚礁、石垣島のマンタ、南伊豆のハンマーヘッドや稚鰤・カンパチの群れ、伊豆半島のマクロな世界、駿河湾に現れる深海魚とこの手のネタは尽きないと思うので、BBCに負けることなくNHKあたりが作ってほしいものだ...。ああ、潜りたくなってきた。
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2004年09月20日

遅ればせながら華氏911

先日、ようやく「華氏911」をみてきた。
映画でさんざん茶化されていたブッシュの姿と、NYで松井秀喜を相手に始球式をしてご満悦の小泉の姿がダブって見えた。アメリカの中からああいう映画が出てきて、それなりの評価を得たということは、アメリカ人もようやく現実に気がつき始めたと言うことなのだろうか...。
posted by K's at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・テレビ